鋼と創造

熟練工の技
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鋼と創造 BHの製作は、鋼そのものを知ることから始まる。
鋼と語り、鋼と折り合いをつけ、人の力を鋼の力に替えていく。
その品質を支えるのは、最新の設備と人の技である。

職人の技術を適材適所で発揮させるため、仕組みづくりと人づくりに目を配る。「半自動溶接の名工」:宮嶋 三男
溶接仕上げはチームを組んで進める仕事

二次加工の前工程としては、鋼板をプラズマ・レーザー・ガス切断装置で溶断し、開先を取り、孔を明けて、ショットブラストを施し、梁や柱に付随する切板を製作する工程があります。それを受け入れて、出荷まで持っていくのが二次加工の仕事です。受入、マーキング、組立、溶接、仕上、塗装、検査という概略の流れになります。
半自動溶接での溶接・仕上工程は、5、6人のチームで取り組みます。各チームリーダーは、図面を読み、仕事全体を把握して細かく指示を出します。特にフルペネ(完全溶込)溶接については、技術と経験の両方が必要となる為、熟練工に任せるなど人員配置にも気を配り、品質を確保すると共に人員育成も同時進行で進めています。



最終検査をパスする緻密さとこだわり

溶接・仕上の使命は、最終検査をどうやってきちんとパスできるようにするかです。溶接部のUT(超音波検査)や、品質管理室による社内検査、お客様が工場に来られる受入検査など、品質に対する何重もの厳しい検査が待ち受けています。
もしUT検査で不合格になれば、ガウジングして再び溶接しなければなりません。そうなれば製品は劣化していくため、やり直しを出さない配慮が求められます。難しい箇所では私が溶接することもありますが、近年の二次加工は複雑になり溶接箇所が増える傾向にあるため、この人ならと見極めた緻密さとこだわりのある職人に任せることも多くあります。私の考える理想の職人像は、電気(溶接)と鍛冶(組立)が両方できる、いわば和洋中を合わせ持った料理人のような職人なのです。



5年、10年先のリーダー育成を目指して

溶接仕上げは技能職ですが、腕だけでなく頭脳も求められます。図面上可能でも、現場で初めておかしさに気づくこともあるため、お客様と話しながら直せる柔軟性は不可欠です。毎日の仕事で覚えていくしか方法はありませんが、チームでは各々で段階を追って教えています。自分でやったものを把握して、5年先はこのレベルにというやり方です。個人をじっくり見て良いところを伸ばし、5年、10年先には、説明ができるリーダーに育っていくようにと考えています。 桂スチールは、二次加工に本格的に取り組んで10年ほどの発展途上ですから、今は仕組みづくりと人づくりに没頭していますね。



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