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主要生産設備のご紹介

Hグレード・高規格材(550N)適合工場認定を支える生産設備


当社は原板から切板・溶接形鋼・製品を製作することができる数少ないBH製作会社です。 特許取得している溶接H型鋼およびその製造方法(登録番号:3598298)や、ガルウィング型条材溶接装置(登録番号:4316847)に基づく、独自の生産設備を開発し、ファブリケーター様では加工しにくい部材を専用設備により効率良く加工してジャストインタイムで収める「縁の下の力持ち」を目指しています。

※それぞれの加工機械には部材形状などにより加工できない場合があります。詳しくはお問い合わせください。

特許取得しているサブマージアーク自動溶接装置を進化させています。

バッファロー

当社ではBHの溶接を高品質・高効率に行うために、サブマージアーク溶接の自動溶接装置を自社開発しています。1人のオペレーターが2ラインの溶接を同時に行えるよう倣いセンサーからフィードバックされた位置情報をもとに、溶接トーチ位置を3次元に制御する仕組みを導入しました。また、溶接条件をデジタル表示・操作できるインターフェースを開発し、溶接オペレーターの早期育成と品質の安定化を図りました。

大型BHを製作するために、門型フレーム構造から、直立式T型フレーム構造に変更しました。門型フレームでは、フレームに部材が干渉していましたが、新機構により、せい3,200mmのBHを溶接できるようになりました。
1台あたりの溶接電源を増設し、1極あたり2000Aまでとし、厚肉溶接の効率化を図りました。

デジタル電源の導入を行いました。結線・極性をワンタッチで変えることができ、段取替え時間を短縮しました。電気条件をプリセットすることができ、溶接条件の再現性を高めました。バランス・オフセット制御など、アナログ電源では困難なアークの微調整により、溶け込み・ビード外観調整を行えるようになり、完全溶込溶接の合格率向上を行いました。
完全溶込溶接を行うサブマージアーク溶接装置は、独立キュービクルにしました。
最も大きなサイズを製作できる溶接装置は1極あたり3000Aまで、せい2,500mm×フランジ幅1,000mmを保持できる鋼製冶具を設けました。

銅板によりワークを直接アースする自動反転ジグを導入しました。直接アースすることによる電気の安定性向上と、ワーク反転作業を自動化することによる作業の安全性向上を図りました。また、溶接ビード監視モニタを付け、作業性の向上を図りました。

大型BHだけではありません。十字や小径BHもお任せください。

十字部材の製作において、組立て・溶接工程はとても手間のかかる工程です。当社では、1,200×1,200mmまでの十字部材をセンタリング、直立保持、および、組立て溶接を1人のオペレーターが行える専用機械を開発しました。 組立て機が組立て部の隙間や心ずれの補正をアシストしてくれるため、組立てオペレーターは精度の確認・調整に専念できます。また、両面の組立て溶接を組立て機が行うため、組立てオペレーターの移動も少なく作業性、安全性も向上しています。
十字部材製作においてボトルネック工程になりうる組立て工程をこの組立て機で、溶接工程を当社のサブマージアーク自動溶接機ラインで効率良く製作することで、十字部材製作に求められる製作期間の短縮を実現します。

BHの大断面化ニーズの一方で、耐震部材など小径長尺BHのニーズに対応するため、せい150~550mm/幅80~400mmのBH・BTを組立てられる組立て機を開発しました。 組立て工程を手作業で行うとボトルネック工程になりがちです。専用機を開発することで、この課題を解決しました。

冷間矯正によりBH寸法精度が向上します

BHの大型化傾向に対応するため、大型BH用矯正機を順次導入しています。 フランジ幅1,200mm、フランジ厚70mmまでのBHを冷間矯正できます。 加熱矯正が少ないほど、熱歪みも少なく、H断面直角度やフランジ平坦度、ウェブの曲り、BH全体の曲りや全長誤差を抑えやすく、高品質・高精度なBHを提供しやすくなります。

軸状の部材を矯正する場合、連続的に均一に加圧するためには部材を送材しながら一定の圧力をかけます。一方、短い長さの部材を矯正するためには、送材しながら矯正する機構では、不安定になり左右の加圧力が均一にならない場合がありました。部材を停止させた状態で加圧する機構の矯正機を開発しました。 鉛直、または、水平ハンチ仕口の矯正精度向上だけではなく、これまでの矯正機では冷間矯正できなかった、横曲りBHの中でも、曲げRがゆるやかな場合には、この矯正機で矯正できるようになり、製品精度の向上が図れています。

月間板継2,500か所に対応します

建築のロングスパン化や、高層・超高層建築物の鋼材軽量化のための水平ハンチ部材使用など異形BHの材料ロス軽減のためなどにより、鋼板を板継して、BHを製作する場合があります。H鋼同士を突合せ溶接する場合と異なり、食い違いの調整がしやすいです。2020年10月に適合認定された高規格(550N級鋼)適合工場や、その他施工試験においても、可搬式溶接ロボットを使用しており、ボトルネックになりがちな溶接工程をロボット・機械により省人化・整流化し大量受注にも対応します。

当社には可搬式溶接ロボットが19台あります(2020年12月時点)。開先は機械開先を主体とし、可搬式溶接ロボットにワイヤタッチセンサー式を導入しているため、開先誤差や酸化被膜など、溶接に悪影響を及ぼす因子を減らし、完全溶け込み溶接部の品質を高めています。

平板継手における完全溶け込みガスシールドアーク溶接において、表面溶接と裏面溶接の間に裏ハツリ(ガウジング)が必要になります。従来、AW検定資格者等、特定技能工による手作業で行っており、溶接工程のボトルネック化の一要因となっていました。
裏ハツリを機械で行うことで、省人化と、溶接部の入熱を減らします。また、裏面溶接の品質バラつきが減ります。
板厚50mm、切削加工長1,000mm以下に対応しています。

板厚19mmまでを24時間連続切断可能なファイバーレーザー

10段パレットチェンジャー付 8KWファイバーレーザー切断機は、8kWの大出力によって、板厚19mmまでの切断が可能になりました。
10段のパレットチェンジャーの導入により、切断機の連続稼働を最大化。
マーキング機械併設による省力化と、片付け台併設による製作負荷増加時の柔軟な増員体制により、切板需要に対応していきます。

原板をショットブラストできます

板厚6~50mm、材料幅2,500mm、材料長24mまでの板をショットブラストにより黒皮除去できます。併設する8kWファイバーレーザーは、黒皮用緒元のみではなく、ショットブラスト用緒元を設定し、2018年からJASS6に記載され、今後増加すると予想される高力ボルトのレーザー孔スプライスプレートを高品質・高効率に製作できます。

1,500×9,000mmの大きな板もオートボーラーで自動孔あけ

当社のオートボーラーは板厚6~100mm、材料幅50~1,500mm、材料長50~9,000mm、孔径14~100mmに対応しています。 オートボーラーで孔あけできない部材は、ホールソーにより孔あけを行います。フランジから孔が近く、BH製作後に孔あけできない場合は、板の状態で孔あけを行います。溶断からBH製作、加工まで1社で行うため、最適な段階で孔あけ加工を行います。

せい2,500mm、フランジ幅800mmまで機械で一次加工できます

せい2,500mm、フランジ幅800mmまでのBHについて、一次加工を機械で行えるよう、孔あけ、切断、開先機等の製作ラインを開発。機械加工の範囲の拡大のみならず、倍尺製作とあわせることで、さらなる経済性の追求をしています。 また、その他のサイズや変形BH・BTについては、手作業での孔あけや板の状態での先開先、先スカラップなどと正寸製作を組み合わせるなどして、細かいニーズに対応しています。

せい2,500mm、フランジ幅1,000mm、全長20m以下のBHを孔あけ、開先、スラカップ加工できます。 従来のローラー送材タイプと異なり、部材を固定し加工機自体が長手方向に移動するため、架台に安定して設置できる場合は、変形BHも加工できます。また、長穴加工はドリル孔をガス切断で繋いで棒グラインダで仕上げていましたが、この機械でエンドミル加工することで、長孔を切削加工できるようになりました。

せい2,500mm、フランジ幅800mm以下のBHを精密切断できます。
斜め切断は、刃物があたる部分(切断長)が2,500mm以下の場合、せい方向の勾配-20~45°まで対応しています。

せい2,500mm、フランジ幅900mm以下のBHを開先加工できます。 スカラップは改良スカラップ型を3種類(R35×35+10、R45×35+10、R53×35+10)加工できます。 フランジ外開先はフランジ厚75mmまで対応しています。

せい1,500mm、フランジ幅700mmまでの仕口を全自動で加工

集合制御端末に登録したプログラムに従い、倍尺BHを搬入・孔あけ、切断、摩擦面処理、開先加工、搬出を無人で行うことができます。
工場や物流倉庫などで大量の仕口用BHを短期間に納入する場合があります。大量の仕口用BHを既存の一次加工ラインに投入すると、孔あけ工程の負荷が高まり、一次加工工程全体の生産性が下がる課題がありました。
無人運転により夜間も加工ができ、短納期対応を推進しました。 加工完了後に検査・バリ取りを行い、有人ラインと同じ品質を担保しています。

従来、水平ハンチ仕口BHはフランジを異形切断し単品で組立て・溶接していました。この方法では、BHの溶接線の始終端部を溶接とめで製作するため、お客様にてスカラップ部の巻き溶接を行っていただく必要がありました。一方、水平ハンチ仕口BHを倍尺ストレートで製作し、スカラップを機械で切削する方式では、お客様での巻き溶接が不要になります。当社では、溶断部門も保有しており、ストレート仕口のフランジを一次加工後に異形切断することで、スカラップ巻き溶接不要な水平ハンチ仕口BHを製作できます。

せい1,500mm、フランジ幅600mm以下のBHのウェブ小口開先を加工できます。 開先形状はK形60°、K形45°、レ形35°、レ形45°の4タイプがあります。 K型60°は片面開先深さ8.5mm以下、K型45°は片面開先深さ15mm以下、レ型35°/45°は開先深さ17mm以下を切削でき、K型60°、レ型35°/45°のルート面2mm残しでは、ウェブ厚19mm以下に対応しています。K型60°のルート面8mm残し(t/3残し)では、ウェブ厚25mm以下、K型45° ルート面2mm残しでは、ウェブ厚32mmまで対応しています。

1,200mm×1,200mmまでの十字部材を精密切断

1,200×1,200mmサイズまでの形鋼を切断するバンドソーです。再開発事業や、埋め立て地などに用いられる構真柱では、十字部材が用いられてきましたが、昨今の鉄骨の断面増加に伴い、この十字部材も大型化してきました。当社では、バンドソーメーカーに依頼し、1,200×1,200mmの断面を精密切断する設備を導入しています。
これまで、正寸製作してきた十字部材を精密切断製作することで、端部不揃いの減少、全長・曲り誤差の減少を図っています。

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